借金やめますか、それとも人間やめますか_ こんなちょっと過激な帯がついた「借金について考える本」がある。遊べ、遊べ、支払いは後!そう煽られて消費のためのクレジットカードやローンを重ね、多重債務者から自己破産へといたる現代人の金銭病理を解剖した『借金中毒列島ープロが語る消費者金融のウラオモテ』(岩波書店)がそれである。 金融コンサルタントとインタビューライターの怖くてためになる話 この本、金融コンサルタント・室井忠道とインタビューライター・岸本真の対話形式による共著。百戦錬磨の金融プロ室井氏に「失業中、某キャッシングを利用した」という岸本氏があれこれ尋ね、合いの手を入れながら、怖くてためになる話が展開される。 |
久間十義(ひさま・じゅうぎ)小説家。1953年、北海道生まれ。90年「世紀末鯨鯨(げいげい)記」で三島賞。近著に警察小説「ダブルフェイス」短編集「オニビシ」がある。 |